個人事業のメリット
あくまでも事業を行う一個人が事業主体でありますので、得られた利益はそのまま本人の利益となります。何といっても気軽に始められますし、記帳や申告書も手続きがさほど難しくなく、公的なサポートも充実しています。
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手続きが簡単
特に許認可が必要な業種でなければ単に税務署等へ開業届けを提出する程度ですみ、あまり詳しくない方でも十分に対応できます。
経理がさほど難しくない
会社に比べて厳格な要件がなく、さほどコストをかけずにすみます。ただし、経営者として最低限の知識は学んでおきましょう。
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デメリット
・会社組織に比べて信用度が低い
・まとまった事業資金が集めにくい
・事業に関して個人財産をもって弁済する責任があるなど、事業とプライベートの区別がつきにくく、相続や事業承継の際に問題が発生しうる。
資金や手続の面で比較的簡単に始められるぶん、信用されにくいところがあり、法人との取引をメインとする企業からは取引をしてもらえない場合もあります。
会社設立のメリット
事業を行うために、構成員とは別に「人格」を与えられ、権利の主体となることができます。
会社は現在、株式会社、合資会社、合名会社、合同会社の4つの形があり、かつて多く利用された有限会社は先の会社法施行によって廃止され、今後は設立することができなくなりました。その分、株式会社の設立要件を大幅に緩和することでカバーし、また合同会社という新たな会社形態も誕生しています。これから会社設立を考える方は、それぞれのメリット・デメリットを十分理解したうえで慎重に検討しましょう。
対外的な信用力の問題
取引をする場合に相手方から見た信用力が高く、事業を拡大したり融資を受ける際に有利になります。また、個人の死亡による影響を受けないため、事業承継や相続対策が検討しやすい面もあります。
節税対策の問題
経営者に給与を支払うことによる所得分散効果や、家族に対する給与や退職金を経費に計上したり、社会保険に加入できるなどの効果があります。また相続の対象から外れるため、相続税の心配もありません。
金融機関などからの資金調達・融資が有利
事業開始にあたって融資を受ける必要があることも多いと思われます。会社は資金を集めやすく信用もされやすいという他に、代表者自らが連帯保証人になることができるというメリットもあります。
決算期を自由に選択できる
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デメリット
・定款の作成や認証、登記申請など、設立上の手続きや費用。
・複式簿記など厳密な会計が必要。
・一定の年数ごとに役員の改選手続きが必要。
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